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みなさんは企画やプレゼンのために、台本を書くことはありますか?
ボクが主催するYouTube番組「ゲーム音楽を語る会」では、毎週テーマを発表し、そのお題に沿って視聴者からゲーム音楽を募集します。
集まったリスナー投稿楽曲にパーソナリティの紹介曲を加え、翌週の配信で鑑賞会を行う、という配信スタイルです。その際、紹介曲の情報(正式な曲名、出典ゲームなど)を事前に台本化する必要があります。
この曲の集計と台本作成が、実は手間で……! 嬉しい悲鳴ではあるのですが!
そこで、最適な手順を求めてツールを色々切り替えてきたので、この記事ではその変遷をご紹介します。
おしながき
「曲募集ツール」の変遷
マシュマロ
曲募集を行うに当たり、最初に使用していたのは「マシュマロ」でした。
匿名性+センシティブワードの感知が売りのツールで、匿名質問箱としてYouTuber・Vtuberに広く使われているツールです。
最初のうちはリスナーさんも少なく、リクエストを問題なくさばききれていました。
しかし、語る会の回が進むごとに色々な問題が顕在化してきました。
- 匿名性が高く、送ってくれた人に感情バイアスがかかりづらい
- ログイン不要で誰でも気軽に曲リクエストを送れる
- シンプルなUIで見やすい
- 夕樹陽彩宛の「質問箱」としての投稿もあり、曲募集と混在する
- センシティブワードとして「パチンコ」が後方3文字で弾かれる
- シンプルなUIゆえ、投稿曲数の確認が手動になり、漏れが発生する
気になったところの2番目は、語る会としては大真面目に問題でした。
毎週「パチスロ」の楽曲を紹介してくれるリスナーさんがいらっしゃるのですが、ある回で「パチスロ」ではなく「パチンコ」の曲を紹介いただいた際、男性器の名称を含むからか、マシュマロがボクの元へ届かなかったのです。
加えて、3番目についてが最大の問題でした。
マシュマロはX(Twitter)連携でログインするツールです。そのため、他パーソナリティにログイン情報を開示するのはリスキーです。そのため曲の集計・台本作成はボクがほぼ独りで行っていました。
シンプルなUIの代償として、届いたマシュマロの数が明示されるわけでもないため、ボクが見逃した投稿はそのまま見逃されて本番を迎えます。
曲の紹介漏れが一度ならず数回発生してしまい、これはミスをしない体制を整備しないと、と考えるようになりました。
そこで代替ツールとして利用を始めたのがGoogleフォームでした。
Googleフォーム
Googleフォームは名前の通りGoogleが提供している、お問い合わせフォームを簡単に作成できるサービスです。
フォームから入力された情報は、Googleスプレッドシートに吐き出しも可能です。
スプレッドシートさえ見れば、主目的である「投稿の確認漏れ」は解消できました。
加えて、いくつかの便利な機能も発見し、活用しました。
- 投稿件数がひと目で分かる
- 投稿内容をGoogleスプレッドシートに吐き出せる
- 投稿期限の時間を設定できるようになった
- 投稿者が「投稿した履歴」を残せない
- スプレッドシートをそのまま台本として使うには見づらい
特に良かったところは「フォーム投稿の〆切を時限式に出来る」点です。簡単なスクリプトを組む必要はありますが、たとえば「2025-04-04 15:59」のような分刻みでクローズする時間を指定可能です。
それまで使用していたマシュマロは「いつでも気軽に」送れるのがウリのツールでした。そのため配信直前まで曲投稿があり、対応のため配信開始時刻を遅らせることもありました。
この〆切設定機能をきっかけに、リスナーさんに準備時間について理解いただけるようになり、配信直前にワタワタすることなく余裕を持った台本作成が可能となりました。
「台本ツール」の変遷
配信をするにあたり台本を作ったことが今までありませんでした。
そこで、最初に手を付けたのはWindowsに初期搭載されている、みなさんご存じメモ帳から始めてみました。
メモ帳
言わずと知れWindowsを触ったことがある人なら一度は使ったことがあるであろう、シンプルなメモ帳です。
設定はフォントのサイズと種類だけで、ただひたすらにテキストを打つだけのツールになります。
- Windows初期アプリでとにかく手軽に使える
- 台本のフォーマットさえ作れば複雑の操作が不要
- シンプルなUIで見やすい
- 同じ大きさ・同じフォントが続き、見出しなどの強弱が分かりづらい
- 曲数が増えてくると行ったり来たりが大変
メモ帳も、応募曲数の増加にともない使い勝手の悪さが顕在化してきました。
Obsidian
次に試したのはObsidianです。
耳馴染みの薄いツールかと思いますが、メモを「ローカル環境」で管理する個性的なMarkDownエディタになります。ローカル環境ゆえ誤ってネット上でデータが紛失する恐れもありません。
本来の役割としては「Zettelkasten」という情報を知識体系に昇華させるためのツールですが、今回は純粋にメモ用途に使ってみました。
- MarkDown形式さえ分かればガシガシかける
- 見出しをたたむことができ、今喋っている以外の箇所の台本を隠せる
- コールアウトやラインマーカーで強調したいポイントを目立たせられる
- ローカルでMarkDownを管理するツールなので他パーソナリティに台本共有が困難
- アウトライナーではないので、楽曲の紹介順の入れ替えが手間
- 初期設定が難しい
- メインPC・ノートPCでのメモ連携がひと工夫必要
最初はNotionを使うつもりだったのですが、データベースで紹介楽曲を管理するイメージが浮かばず…
結果、一癖ありますがObsidianでの台本作成に落ち着きつつありました。
ですが……。
Shorts動画のバズと配信流入の急増
2025年1月にボクのShorts動画がバズる嬉しい事件が発生します。
結果チャンネル登録者が急増し、ありがたいことに配信にも興味を持ってくれる方が何名かいらっしゃいました。
そして第64回の「語る会」には、なんと48曲もの視聴者投稿が寄せられたのです……!
それまでの視聴者さんからの投稿は30曲前後を推移していたので、嬉しい悲鳴をあげなが、らてんやわんやしていました。
――で、20曲近く増えると、当然台本作成の手間も大きく増えるわけです。
「台本ツール」をさらに自動化したい
流石に紹介曲をひとつひとつ台本に移していては、また転記漏れなどのミスが起こりかねません。
そこでボクは、次回語る会の曲紹介から台本作成を全自動化したいと考えています。
自動化のイメージ
Googleフォーム 👉️ Googleスプレッドシート 👉️ Make 👉️ Notion(👉️ Obsidian)
おわりに
ChatGPTの助けを借りながら、次回語る会の際に自動化した台本をお届けできればと思います!
Makeの設定も一癖二癖ありそうなので、それもブログにまとめてみますね。
Vtuberの決まり文句で恐縮ですが、YouTubeのチャンネル登録・Twitterのフォローなどで応援いただけますと大変、大変励みになります! ナニトゾ!
記事に興味を持たれた方、ボクのことをもうちょっとだけのぞいてみませんか?